東京都内の私立高校(全日制)231校のうち
女子校は83校。
そのうち33校は完全な中高一貫校で、原則、高校からの入学ができない一貫校になっています。
ちなみに、男子校は31校中、高校で募集していないのは12校。
なぜ女子校の中高一貫校が多いのでしょう?
それは、成り立ちが関係しているようです。
キリスト教系女子校は宣教師たちが戦前に開いた小、中、高と学び良縁に嫁ぐ、
「奥方」を育てる教育が重視されていた。
お嬢様学校のイメージがある代表的な学校としては
聖心女子、白百合、田園調布双葉などがあります。
一方近年はこうした伝統校を含めて、大学進学やキャリア教育を目的に
中高一貫生をとる学校が多いですね。
中学受験「女子御三家」とも呼ばれる
桜蔭、女子学院、雙葉は以前から中高一貫で、この20年余りで吉祥女子や鷗友学園女子も高校からの募集を取りやめました。
今は女性が一生働く時代。
結婚や出産などを経験しながらもたくましく生きる人材の育成に取り組むためにも6年をかけている学校が多いと言われています。
女子の高校受験について
女子の4年生大学への進学率が50パーセントにまで上がった昨今
社会進出が進んでいるように見えますが、
高校受験の現場では、課題が残っているようです。
この春の東大合格者数を高校別に見たときに、
上位30校のうち首都圏の中3女子が受験できるのは公立4校を含む計8校。
私立の女子校は豊島岡学園女子だけです。
都内の中堅、または上位校の私立女子校は、高校の募集がない学校が多いのです。
東大が全てではありませんが、女性のキャリア形成を考える上で、
象徴的な数字となりました。
難関大学を目指したい女子にとって、この選択肢の少なさは将来の可能性を閉じているかのようにうつるとの意見もあるくらいです。
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