東京都の公立高校の学力試験は
①受験当日のテスト700点
(5教科国語、数学、理科、社会、英語 各100点を700点満点に換算)
②中3の2学期の内申点300点
(9教科5段階を300点満点に換算)
合計1000点満点です。
受験当日のテストと内申点の比重を7:3とすることで
当日の学力検査重視に傾いているように見えます。
では本当にそうなのでしょうか?
内申点は、親世代は集団の中の順位で成績が決まっていたため、
学力の高い学校ほど評定が厳しい不公平が生じていましたが、
本人の理解度を重視するため
基準に達すれば何人でもその成績をつけることができるような
人物重視の基準に変わり
「授業に積極的に参加する」
「提出物の期限を守る」
ことが重視されるようになりました。
公立高校入試は
「テストの点数」だけでは内申点の高評価には繋がらないのです。
内申点は主要5教科(X5)の25点に対して、実技教科が4教科(X5の2倍)の40点
となっており(合計65点満点)、実技教科が不審な受験生にとっては不利な点差となる。
例えば・・
Aくん
5教科が全て3、4教科すべて5だとすると
3X5+(5X4)X2=55点
Bくん
5教科すべて5、4教科すべて3だとすると
5X5+(3X4)X2=49点
つまり
内申点が高ければ高いほど、受験できる学校を選ぶことができるというわけです。
中学受験ではほとんどが点数で競いますが、
公立高校入試では当日のテストができていても
最初の内申点が低いと、入試の合否に大きく影響が出てきます。
成績だけでは決まらない公立高校入試と、成績で決まる中学受験入試ですね。